薬剤師に対するあこがれ

薬剤師という仕事に、やはり、憧れを感じます。今後も日本では、高齢化社会が進んでいくと思います。そのような社会では、看護師や介護士など医療介護関係の仕事は、消えてなくならないことでしょう。確かに看護師も給与を保証され、やりがいのある仕事ですが、夜勤や人間関係などのストレスも多いと聞きます。
また、結婚後、育児をかかえながらちょっとパートで勤めるにはしんどい仕事です。また、介護士の場合には給与があまり高くないと世間でいわれていまし、認知症の方のお世話をすることにストレスを感じることも多いことでしょう。それに比べれば、薬剤師は患者様とのコミュラケーシヨンはもちろん必要ですが、看護師や介護士の方ほどストレスを感じなくてもすむでしょうし、夜勤もありません。
また病院だけではなく、最近はドラッグストアなどでも配置するようで、パートでの時給もかなり高いと聞いています。また、処方箋から用量や飲み方、薬手帳から見た他の薬との飲み合わせなど、患者の健康を守る最後の砦としてお役に立てるという点に、やりがいが感じられます。
もちろん、大学の薬学部で6年間学び、病院や薬局で実習し、国家試験を合格してはじめてなれる職業ですから大変な努力が必要ですが、なれるものなら薬剤師になりたいといつも思っています。

やさしい薬剤師さん

私がお世話になる薬局には優しい薬剤師さんがいます。年齢は30代くらいでしょうか、男性の方です。私は三ヶ月に一度、薬をもらいに病院へ行きます。薬局はその病院のすぐそばにあります。一日に何十人もの人が訪れるその薬局はどうしても待ち時間が長く、人が溢れかえっていることもしばしば。そんな状態で薬剤師さんが一人ひとりを認識するなんてことは出来ないと思っていました。毎日のように通えば、それは覚えていてもらえるでしょう。だけど、私のように数ヶ月に一度しか来ない患者なんて覚えているはずがない。そう思うがゆえに、私は薬剤師さんのことをあまり気にしてはいませんでした。
私が通っているのは精神科です。もうこの病院に通い始めて数年になります。まだ学生だったので、地元からは離れた地域の病院です。病状も安定し始め、数ヶ月に一度の通院となっていたのでした。 ある日の平日、有給をとって病院へ行くことにしました。かばんには暇つぶしになりそうな本を詰め込んで電車に乗り込み、それから二時間、ようやく病院に着くのです。診察を受け、処方箋を手に薬局に行くと、いつもの薬剤師さんがいました。
彼は私が来たことに気付いて顔を上げると笑顔でいらっしゃいませと言いました。そして、その時、珍しく他の患者さんはいませんでした。すると、薬剤師さんは処方箋を受け取りながら「だいぶ、落ち着いてきたね。」と言ったのです。私はびっくりして声が出ず、頷くに留めました。そして、まるで主治医のように「こんな副作用は出てないかな」と声を掛けてくれたのでまた頷きました。その時の会話はそこで終わり、薬を持って家に帰りました。 その三ヶ月後、病院の帰りに薬局によると「久しぶりですね、遠くからきてるの?」と聞かれ、はい、と頷き「二時間くらいかかります」と言うと「それは大変だね、いつもお疲れ様」とにこにこと笑ってくれたのです。
それから、薬を貰いに行く度にその薬剤師さんは私に声を掛けてくれるようになりました。人が少ない時はちょっと世間話をして帰ったり、忙しいは会釈をするだけにとどめたりしました。  処方箋をみて、薬を揃える、それだけではなく、こうやって話しかけて、患者さんを笑顔にする、そんな薬剤師さんは優しくて、素晴らしい人なんだと思います。
そんな薬剤師さんですが、ある日突然居なくなってしまいました。薬局の別の人に聞いたところ、薬剤師さんは転職してしまったとのこと。話によると薬剤師さんって人手不足なんだそうです。求人も多いので転職は珍しくないそうです。確かに少し調べただけでも薬剤師向け転職サービスというものが多数出てきました。とてもお世話になった薬剤師さんなので一言お礼が言いたかったと思う今日この頃です。